出席したら負けかなと思っている

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トランプの当選は、時代・秩序の変わり目を表しているのではないか

当初は泡沫候補として扱われていたドナルド・トランプが、現地時間の11月9日午後四時、アメリカ大統領に選ばれてしまった。

彼は「米国を再構築する」と演説したとのとこだが、それが本気だとしたら米国どころか世界が再構築されることになるだろう。

 

彼の主張通り、アメリカ軍の海外展開が縮小されることになると、国際秩序に大きな変化が起こることになる。圧倒的な力を誇るアメリカ軍がいなくなることによって、「空白地帯」が出現し、そこをめぐって新たな争いが起こる危険がある。

 

このしわ寄せは日本も例外ではない。むしろ日米、米韓同盟が見直され東アジアにおける米国の影響力が弱まると、中露がしゃしゃり出てくる可能性が高いため、日本はアメリカの方向転換の影響をモロに受けることになる。また、近年日本はロシアと接近しているが、これを機に接近の度合いがより大きくなる可能性もある。

東南アジアからも手を引くとなると、アジア一帯で勢力図が描き換えられることになるだろう。中国に次ぐ人口大国であるインドの動向も気になってくる。

そうなると日本は新たな戦略を描く必要に追われることになる。

  

それに、「21世紀の資本論」に示されている、格差の拡大が社会・経済の不安定を招き、最終的には大戦や恐慌によってリセットされる、という仮説からも一抹の不安を覚える。

トランプの支持層とアメリカの格差問題との関係はたびたび論じられていて、彼の当選はアメリカの格差がシャレにならないことを示唆しているといえる。

相互経済依存が進んだ現代では、恐慌はともかく、大戦は起こらないだろうと思う人もいるだろうが、20世紀初頭の第一次世界大戦前夜でも同じようなことが言われていた。

 

なによりも、彼が当選したという事実が、近代以降繁栄を謳歌してきた欧米諸国の没落を象徴しているように思えてならない。
彼の主張と近年欧州の右傾化には、外国人、特にイスラム教徒の排斥という点で重なる部分があるのだが、国力が弱まると部外者が攻撃されるのはお約束だといえる。
皮肉なのは、労働力を補い欧州の繁栄を支える目的(実質奴隷)で呼ばれたり、欧米諸国(特に英米)が中東はじめ世界にまき散らした歪みによって故郷を追われた人たちが移民の多数を占めることである。

 

他にも言いたいことはあるのだが、この辺が限界だ。

とりあえずは彼の動向を見守ることにしよう。だが、もしも彼が今までの発言に沿った政治をするようであれば、時代・秩序の転換と、それに伴う痛みは覚悟しておいたほうがいいかもしれない。